2012年3月 弁護士のメモ帳

2012/3/29 職場におけるパワーハラスメントと法律

先日27日に、佐賀市教育委員会内の研修で「職場におけるパワーハラスメントと法律」についてお話しさせて頂きました。
パワーハラスメントの労働相談は2000年以降増えていて、労働局の個別労働相談でも全体の10%以上を占めています。パワハラとは、職場の優位な人間関係を利用し、業務の適正な範囲を超えて相手に苦痛を与える、いわゆるいじめ行為なのですが、職務上の指揮命令関係において発生するため、それが業務上必要な行為なのか、いじめなのか、客観的に区別が難しく、被害が表沙汰になりにくいものです。
私も労働局の個別紛争あっせん委員をさせてもらっていますが、今の職場では、正社員や派遣社員、契約社員など様々な雇用形態の人がいて同じ仕事をしなければならないので、カルチャーギャップが生じ、コミュニケーション不全からパワハラなどのトラブルになるケースは多いと感じています。
パワハラを放置すると職場がすさんでしまうので、パワハラを予防し、深刻化しないよう、社内の啓発や相談窓口の設置が必要です。
ちょうど、3月には厚生労働省からパワハラの予防・解決に向けた提言が取りまとめられました。
今回、研修の講師をさせて頂き、あらためてパワハラ対策の重要性を感じたとろこでした。(福島和代)

2012/3/13 松露饅頭のパワー

1年以上昔のことです。債務整理の依頼者さんが失業してなかなか仕事が決まらず、すっかり元気をなくしていました。
打合せの時、私から、「がんばってハローワークに通って、何でもいいから仕事見つけて下さい」とお願いしても、
「どうせハローワーク行ったけど、歳だし、仕事なんてなか」と諦めてしまっている様子でした。
私が、「諦めちゃダメです!」と叱咤すると、
依頼者さんは、「お金がなくなって、昨日から何も食べていない。今日は、電車代もないから家から自転車で来た」と自身の厳しい状況を話されました。
依頼者さんは高齢で、ご自宅はここからJRの駅で二つ離れています。
都会と違って、この辺の駅と駅の間隔はかなりあるので、空腹を抱えて自転車は大変だったろうと思いました。
そこまでして打合せに来てくれて申し訳ないと思いつつ、でも弁護士が仕事を見つけてあげることもできないし、私も二の句が継げませんでした。
しばし沈黙してしまいましたが、とりあえずそんなにお腹が空いていてはいけない、何か食べてもらおうということで事務所内の食べ物を探しました。
ちょうど、頂き物の松露饅頭がありました。
丸一日食べていない方にはもうちょっと腹にたまる物がよいかと思ったのですが、これしかないので、松露饅頭とお茶を煎れ直して、
「とりあえず、これを食べて下さい」とお出ししました。
依頼者さんは、最初「いえいえ、結構です!」と遠慮されていたのですが、
「いいですから、とにかく召し上がって下さい」としつこくお願いし、食べてもらいました。
依頼者さんは、松露饅頭をパクパクと召し上がり、お茶もゴクリと飲み干されました。
食べ終わった直後は、静かにされていたのですが、依頼者さんは、その後、ものの2,3分で、ものすごく元気回復されたのです。
「先生!債務整理がんばります!これから毎日ハローワークにも行きます!」とやる気に溢れていました。
そのあまりの豹変ぶりに、私はびっくりしたというか、感動したというか。
とっても喜んで頂けたので、残りの松露饅頭も何個か持って帰ってもらい、打合せは終了しました。
松露饅頭には、あの小さなお饅頭には、一体何が入っているの?
すごいのは、元気が出るだけでなく、気持ちまで前向きになる、やる気が出るという、精神への作用でした。
佐賀の和菓子はどれもおいしく、レベルが高いとは思っていましたが,まさかここまでとは。
それ以来、松露饅頭のパワーにあやかろうと、疲れたときには、私も時々松露饅頭を買って食べています。(福島和代)

2012/3/4 交通事故の現地調査

最近はご紹介で交通事故を依頼されることが多いです(H23年は18件でした)。
交通事故は、本当に奥が深く、難しいですが、そんな中でも楽しみは、現地調査です。
案件によっては県外ということも珍しくありませんが、普段では決して行かないような場所に行けること自体が、息抜きになっています。
幹線道路もあれば、誰も通らないような山道もあります。
晴天だといいのですが、雨天のときもあります。
ただし、頭の中で事故を再現してハマりこんでいると、自分が事故に遭いかねないので要注意です。(福島直也)